森見登美彦
会社からドッサリと送られてくる小難しい書類にハンコを押すたびに、社会の中に組み込まれて身動きがとれなくなってるような気がして何だか複雑です。
そんな時に読む森見登美彦はいい。くだらないって素敵なことです。出てくるやつ、大抵変態だ。腐れ大学生を書かせれば、彼の右に出る作家はいません。京大を誤解する。初めて彼の作品を読んだ時、妙な親近感を覚えました。やがてその感覚は近親憎悪的なモノに変わってしまい、3作ほど読んでからはさっぱり手をつけなくなったんだけど、やっぱりくだらなくていいよ。安心する。どう頑張っても村上春樹みたいなのは書けないけど、これぐらいなら書けるんじゃ…なんて夢も見させてくれます。
まぁ、ウダウダ言っててもしょうがありませんね。ハンコ押した分だけ、しっかり大人になります。それでは。