浪人

昨夜、浪人時代の友人達が泊まりに来ました。

代々木ゼミナール大阪寮生の有志で作られる「予備猿」。こいつらは本当に面白い。例えば明日地球が滅びるとしても、彼らと飲んでいれば、意外と怖くなさそうだ。ケースケは遂に全裸で御堂筋を走り出すに違いない。そしてそれを啓太あたりが追走するのです。もちろん全裸で。

俺達が出会ってから、4年以上が経ちました。4年経った今でも毎年必ず2回、40人近く集まる。南は沖縄、北は北海道から、たった1日の飲み会の為に江坂に集まります。「明日、バイトだけど」と東京から日帰りで来る奴もいる。コンクリートの壁を殴って血だらけになったり、ギョーザを小便で炒めて人に食わしたり、服を着てなかったり、と変な奴らばっかりだったんですけど。

高校でもなく大学でもない、予備校という中途半端な場所で出会ったのに、何故か俺の青春アルバムの1ページ目を飾っているのは彼らです。ちなみに巻末はイワモトです。残念です。

二十歳そこいらで出会った目標を共にする野郎どもの結束力は固い。同じ釜の飯を食い続ければ、尚更。くだらねぇ受験勉強と、それでも付きまとう不安感と焦燥感に耐えることができたのはアイツらのおかげですね。

まぁ、浪人なんてしないに越したことはない。金も時間もかかる。その金と時間が人生の致命傷にならないとも限らない。浪人は、失敗と言えば明らかに失敗なのです。

でも、失敗してよかった、って心から思えることって確かにあるぜ。例えそれに見合う成功という義務を果たせなくても、素直にそう思えることはある。何よりも結果にこだわる俺が言うんだから間違いない。俺は浪人しても第一志望の大学に振られたけれど、それでもあの浪人は間違いじゃなかった、と心から言えますね。それは今、希望通りの道に進めているからという結果論ではなく。

そう思えるのは、やっぱり彼らがいてくれたからなんだな。