転機

なんとか日記も4本目です。いつまで続くかな。

この3日間はビールを飲んだり、焼き鳥を食べたり、相変わらずの生活でした。


はい、ということで前回の続き。


1回生の時にくすぶった時期を過ごしてた僕ですが、NPO法人ドットジェイピーの主催する「議員インターンシップ」に参加することになりました。

議員インターンシップの概要を説明すると、「国会議員や市議会議員のもとでの選挙活動、議会傍聴等の諸活動を通して、政治・社会について学び、積極的に社会にコミットしていける人間になろう」というのが大体のコンセプトです。多分。まぁ、当時の僕にはコンセプトとかはどうでもよかったんですけどね。非常に素晴らしいことやと思うけども。

政治に興味があったわけでもなく、政治家に興味があったわけでもない。むしろそれらは嫌悪の対象であったと言ってもいいくらいでした。政治学科のくせにね…。僕の成績が悪いのも納得していただけると思います。

単に「いい加減に何かやらなければ」という焦燥感に加えて、学科の友人も参加するというので「じゃあ、俺も…」というのが正直な所でした。そろそろ堕落した生活から抜け出したかったわけです。もちろん、議員インターンシップに参加したところで現状を打破できる保証なんて何処にもなかったんですが。まだまだ他力本願で、環境に頼ろうとしてましたね。


そんなこんなで僕は西宮の市議会議員さんのもとでお世話になることになりました。僕がお世話になったのは澁谷議員。

別に僕は西宮の行政や政治的な問題には興味はなかったし、もっと言ってしまえば彼が打ち出している政策や残してきた実績にも興味がありませんでした。だって西宮市民ちゃうから。

彼を希望した理由をあげるとすれば

●2世議員ではなかった
●一流民間企業から政治家に転身していた
●雰囲気

別に2世議員が嫌いというワケではないです。ただ単にいわゆるサラブレットで政治家になるべくしてなった人というのは、僕の参考にならないと思ったわけです。彼らには親が敷いたレール、整った環境、現状に至るまでにそれなりの必然性があったわけで。

一流民間企業出身というのも、興味深かった。安定や大企業の社員という肩書きを捨ててまで政治家になった動機を知りたかったワケだ。

あの時の僕が一番欲しかったもの、知りたかったのは、何かを始める動機かもしれませんね。どういう過程を経て動機を持てるようになるのか。きっかけを掴めるのか。だから他人の経験も参考にしたかった。そんなモンは人それぞれだから参考にはならない場合がほとんどだとは思うんですけど、まぁ、興味はあった。

あと、雰囲気。これは大事です。澁谷議員は学生と真剣に向き合ってくれそうな雰囲気がありました。少なくとも僕はそう感じた。2世議員ではなく、民間企業出身という条件を満たしている議員は腐るほどいた。最後は雰囲気です。ひょっとしたら一番大事なことなのかもしれない。


ということで澁谷議員にお世話になることになりました。


澁谷さんはすごいですよ。西宮市民の皆さん、彼に一票入れても損はないと思います。よろしくお願いします。

議会が終われば市政レポートを市民の家に配り、さらに早朝から駅に立って配る。これを西宮市議で継続して行っているのは澁谷さんを含めて2人だけです。

「ビラ配りなんか、票が欲しいだけじゃないのか」という人がいるかもしれないけど、政治家として具体的な行動を起こしてなければそのビラに書けることなんかない。ちゃんと仕事してるから書くことがあるわけです。選挙の前だけ市民の前に出てきてペコペコ頭を下げるだけの議員とは全然違う。ちゃんと軸があって、筋が通った人です。

ひどく抽象的に書いてしまった部分もありますが、ガチで書いたら長くなるので辞めときます。とにもかくにも、僕は物凄い意志の強さとそれに伴った行動力を持ち合わせていた彼から、やんごとない刺激を受けました。

こっそり澁谷さんのことを師匠だと思ってるくらいです。

インターンから得たものはたくさんありますが、現在の僕につながるモノの一つが、澁谷さんが頑張る姿から得た「公共性の高いことをしよう」という決心。どんな仕事でも社会貢献はできますが、どうせなら公共性が高くて影響力のある仕事がしたいと思ったわけです。その方が頑張れるんじゃないか、と。

それが僕の中では記者であり、故に新聞部に入り、衝撃的な体験をしていくうち、気がついたらホンマに記者になってました。

学生時代のターニングポイントは間違いなく議員インターンシップでの師匠との出会いでしたね。本当はもっともっと詳しく書きたかったんだけど、疲れました。うまく言語化できないこともあるんで、辞めときます。


いつか新聞部のことも書きたいと思います。気が向いたら。


さぁ、映画でも観るか。