金策
バイトをしなければいけないようだ。
俺は物欲・食欲ともに控えめなんで、どうにか親の仕送りだけで生活して来ました。加えて周りの奴らみたいに旅行がしたいだとか、遠方へ遊びに行きたいとも思わない人間なので、あんまり金は要らんのです。お洒落に金をかけたいとも思わない。というか、講義に寝間着で出ている時点で終わってる。特筆すべき趣味もない(つまらん人間である)。
短期集中的に甲子園バイトとかパンフレット配りはしたけど、定期的なバイトはしたことがない。未だに「シフト」なるモノとは無縁の23歳です。よろしくお願いします。
俺に人より支出の多い部分があるとすれば、煙草代と酒代。新聞作ってる時は編集室・取材先への交通費くらいでした。本当につまらん人間だ。
しかし、大学4回生には卒業旅行なるイベントが待ち構えている。昨日も友人達はその話に花を咲かしてました。
卒業旅行は、UNNの同僚で行くことは決定してるし、学科のヤツらと行くのも濃厚な雰囲気だ。さらにゼミや浪人時代の奴らと行くことになれば、やんごとない資金が必要になってくる。もちろん全てに参加するつもりはないけど、それでも2回ぐらいは行くと思う。いずれにしても生活費以外の金が要る。困った。
考え得る金策はバイトだけ。資本主義社会においてバイトなんか末端の末端です。つまりは搾取される対象だ。別にそれはいいとしても、この老後までは2度とないであろう自由な時間をひたすら金策に当てるのも惜しい。
来年から死ぬほど働いてそれなりのお給金を貰えるという確定事項も、相対的に学生時代にバイトすることの魅力を低下させてしまうのである。
うーん。でもまぁ、俺の甘ったれたモラトリアム論もここまでのようです。事実、金が必要なんだから働くより仕方ない。短期的なバイトで集中的に稼げば、他の時間は自由だ。うん。もうちょっとマシなモンも食べれるかもしれない。
それにバイトも立派な社会貢献だ。労働力提供の対価の低さだけに焦点を当てるから、損した気になるんだ。誰かの役に立つってのは素晴らしいことだ。新しい発見もあるかもしれない。前向きにいきましょう。そうしましょう。
よし、バイトする心構えは出来た。
とりあえず夏に短期バイトを入れまくろう。
ただ雇ってもらえるんだろうか、こんな俺。