京都

今日はゼミの後、なんとなく今出川から四条河原町まで歩いてみました。

天気良かったし、いい風が吹いてたから。サーファーか、俺は。要は歩きたかっただけです。


普段は交通量の多い烏丸通を南下するのだけれど、今日は室町通を歩きました。京都は裏通りを歩いてナンボです。多分。京都は一本脇道に入るだけで、随分と古都らしくなります。

町屋、料亭、老舗、寺社仏閣。

近未来的なフォルムのビルやモダン建築物から逃れるように、それらは裏通りにひっそりと佇んでいます。歴史に裏付けられた風格と誇りを不思議なほどに漂わせている。どこか、現代的なモノとそれに右往左往するヒトを憂うように。


よく京都は「モダンと歴史が融合している」と評されますが、俺にはあんまりピンとこない。何の統一感もないし、明らかに不協和音を奏でているような気がします。ただ、そんなところがエキゾチックで人を魅了するのかもしれんね。

四国出身の田舎者、かつ日本史受験の俺としては、都会的な雰囲気と歴史を一度に味わえる点で、京都は都合の良い街です。かなり好きやね、京都。


しかし、今日は歩きながらちょっと凹んだのです。前々回の日記で趣味は「食べ歩き、美食巡りにしたい」的なことを書いたワケだけれど、まさに京都には食が溢れてるじゃないか!高級料亭、老舗料亭、錦市場はもちろん、町屋を改装した無数の洋食屋・cafe・barなどなど。そもそも京料理なんて分野があるくらいだから、食文化はかなり高いと思われる。


「初勤務地が出身地方(四国)と大学がある地方(関西)になることは、絶対にないから。色んな文化を見て欲しい」。


人事部長さんは笑顔でこう仰られました。つまり俺は100%の確率で京都と関西を離れる(四国も)。

おいおい、残りわずかな学生生活で京都の食を制覇できるわけないぞ。そんな軍資金もないぞ。人事部長、俺はまだ京都の文化の片鱗しか見てないんですよ…。とほほ。

大学が京都の人は後悔しないように、色んな所に足を運んどいた方がいいかもしれませんね。冷静に考えれば、凄く魅力的な街で学生やれてますよね。ちなみに建築学を学んでいる浪人時代の友人が京都の寺社を見学にきてました。「非常に参考になるんだ」と。歴史的・文化的に非常に高いレベルにある京都に学んでることに感謝しないと。人は身近に、当然のようにある物事の有り難さが分からんもんです。

浅田次郎先生もそんなことを言ってた気がします。

ちなみに村田晃嗣教授も、京都で学ぶ意義について語ってたよ。

彼はアメリカ文化以外の良さも分かるんですね、一応。