紺グレ軍団

同志社ラグビー、敗れました。

今年は春から低調だったから、あまり驚きませんでしたね。一緒に取材してた原に「今日は多分負けるよ」と言ってました。

俺はトライを奪われる度に、そして逆転負けを喫した瞬間、グラウンドの選手ではなく、観客席にいるベンチ入りしていない部員達を見てました。緊張感の無い顔と談笑。自分のチームが負けたのに、涙どころか、どこか他人事のようにノロノロと引き上げていく。俺の方が悔しがってたんじゃないか?

サッカーでブラジル代表として活躍したロベルト・カルロスは未だに、アトランタ五輪で日本に負けた話をされると怒る。10年以上も前の奇跡的な敗戦を、本当に忌々しそうに語る。それぐらいセレソンのユニフォームを着て負けることは恥なのだ。

同志社の紺グレのユニフォームで負けることも同じはずだ。未だに破られていない全国3連覇。数え切れない日本代表ラガーとカリスマ選手の輩出。「縦の明治、横の早稲田、形が無いのが同志社」と評された自由奔放スタイル。そして昨年の激動のシーズンを経て、泥臭さが加わったはずでした。

俺は所詮外野で内部のことは分からないんですが、あの試合に出ていない部員の雰囲気は許せなかったですね。例え自分が出ていなくとも。かつての同志社は試合前の円陣で感極まって泣いていたと聞く。昨日は全然そんな気持ちが伝わって来なかった。過去の栄光と才能にあぐらを掻いている雰囲気しか伝わって来なかった。昨年、感動させられた分、残念でした。

勝ち続けたから今の同志社があって、彼らもラグビーで他人に勝ち続けたからそんな同志社にいられるのです。自分が誇りを持ってるモノで負けてへらへら笑うのであれば、ある意味、死んだも同然です。

今後もあんな調子なら、単に先人の伝統を食いつぶすだけなら、今年は負けに負ければいい。